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新刊 (25件の登録商品)

経済と建築からみたまちづくりと価値:誰のためのまちづくりか VS Booklet 4

私たちの暮らす「まち」と「まちづくり」を価値という観点から考える

まち(街)の価値は、住む人一人ひとりの思いや、経験に根ざした主観的な意味づけに大きく左右される。経済学者は、まちの価値を構成要素に分解して可視化しようとするが、可視化できないところにこそまちの価値が存在するとも言える。建築学者は、その場所での体験や記憶を手がかりに、人と場所との関係性としてまちの価値をとらえる。こうした多様な視点を交差させ、それに基づくさまざまな実践事例を紹介することで、価値という観点からまちづくりを見つめなおす。

神戸大学バリュースクール(V.School)は、学問領域の壁を越え、さまざまな専門分野の教員や学生が一緒に学び、議論を重ね、新しい価値を創造することに挑戦する場です。それは、教わるのではなく考え抜く場であり、情報を得るのではなく気づきを得る場であり、プランを立てるのではなくプロトタイプを生み出す場です。まさに「思索と創造のワンダーランド」と呼べる場所です。
V.School の中核をなす活動の一つが「V.School サロン」です。このサロンでは、多様なテーマを取り上げ、参加者が意見を交わしながら、新たな視点を育んでいきます。講師による話題提供をきっかけに、価値とは何かを多角的に考察し、対話を通じて理解を深める場となっています。V.School サロンの魅力は、単に話を聞くだけの受動的な学びではなく、参加者全員が積極的に議論に加わることで、互いの知見を深め、発想を広げていける点にあります。それぞれの専門性や経験を活かしながら、他者との対話を通じて新しい価値観や視点を発見することができるため、多くの参加者にとって刺激的で充実した時間となっています。本書には、2024年5月23日(1日目)と7月18日(2日目)に開催されたV.School サロン「地域課題の解決とまちづくりにおける価値―誰のためのまちづくりか」の内容を収録したものです。本書を通じて、当日の議論や考察が新たな価値創造のヒントとなり、多くの読者にとって意義深いものとなることを願っています。

【編著者プロフィール】
内田浩史(うちだ・ひろぶみ)・編
神戸大学大学院経営学研究科教授・V.School価値創発部門副部門長・博士(経済学)。専門は金融。著書に『金融(新版)』(有斐閣、2024年)、『現代日本の金融システム』(慶應義塾大学出版会、2024年)等。2018年度全国銀行学術研究振興財団賞、2024年度エコノミスト賞。フルブライト研究員(2003年、インディアナ大学)、安部フェロー(2016年度、スタンフォード大学)。経済学の科学的アプローチとデザイン思考という両極端の視点から価値について考えている。

根本忠宣(ねもと・ただのぶ)・著
中央大学商学部教授。富士銀行(現みずほ銀行)、三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)などを経て現職。日本政策金融公庫政策評価委員・同総合研究所顧問 衆議院経済調査室特別研究員を兼任。専門は金融論、国際金融論。NPO法人宇佐美城山まちづくりプロジェクト副理事長などを通じて街づくりを実践。大学にある全学連携(全学部の学生が参加できる)ゼミを担当。産業集積や街づくりにおける政策支援の観点から価値について考えている。

槻橋修(つきはし・おさむ)・著
神戸大学大学院工学研究科教授・減災デザインセンター長。博士(工学)。2002年にティーハウス建築設計事務所設立。主な作品に《NATURE STUDIO》(2022)、《東遊園地URBAN PICNIC》(2023)、《青葉山公園・仙臺緑彩館》(2023) などがある。2015年《「失われた街」模型復元プロジェクト》で日本建築学会賞(業績)。2020年《南町田グランベリーパーク》にて都市景観大賞(国土交通大臣賞) 共同受賞。場所性のもつ価値について関心をもって研究している。
◇内田浩史(編)/ 根本忠宣・槻橋修(著)
定価:1,100(税込)

明治印判のそば猪口と大正の皿

印判(プリント)の手法を用いた焼き物は明治時代から数多くつくられました。幾何学模様を中心としたデザインには独特の味わいがあります。本書には、手島氏のコレクションから、そば猪口180点と、大正時代に作られた手のひらサイズの皿272点を収録。日本の古民芸の美しさを味わえる一冊です。
◇手島隼人・著
定価:3,300(税込)

小バラ色の人生 新野新で語る大阪放送界史

「ぬかるみの世界」を覚えていますか?
放送作家・新野新 さんと笑福亭鶴瓶さんがパーソナリティを務め、社会現象まで巻き起こした伝説のラジオ番組。本書は「ぬかるみの世界」のマル秘裏話や、新野さんが関わった番組のエピソードをドキュメント風に収録。さらに大阪を代表する芸人さんが新野さんとの思い出を語る。懐かしくて、思わず「クックックックッ~」と笑いがこみ上げてくる。

【目次】
プロローグ 鹿島我
この本を読み始める前に 新野新語辞典
第1章 ぬかるみの世界と新野新「ぬかるみの世界」誕生
【談話】「ぬかるみの世界」と私 山本浩之
【談話】 新野新と私 月亭八方

第2章 テレビ創世期と新野新 テレビ放送スタート
【談話】新野新と私 西川のりお

第3章 テレビ変革期と新野新 ミュージカル作家・新野新の誕生
【談話】新野新と私 桂南光

第4章 テレビバブル期と新野新 放送業界とオイルショック
【談話】新野新と私 トミーズ
「おばん」3人娘による【座談会】 土谷多恵子・浅川美智子・岡田キキ
【寄稿】何があっても弟子は永遠に 白尾城
刊行のご挨拶 新野新

【制作者プロフィール】
鹿島 我(かしま・が)
昭和41(1966)年、大阪生まれ。大学在学時に新野新を師事し弟子入り、大学2年で放送作家デビュー。代表作は「たかじんnoばぁ~」「キスした?SMAP」「虎バン」「痛快!エブリデイ」など。M-1グランプリ審査員、上方漫才大賞審査員を歴任。現在、京都光華女子大学短期大学部教授。

白尾 城(しらお・しろ)
昭和38(1963)年、兵庫県生まれ。東洋大学附属姫路高等学校、大阪体育大学卒。大学在学中に弟子入りし、20歳から30歳まで放送業界で働く。代表作は「4時ですよ〜だ」「夢々夢中組」「わいわいサタデー」、FM802の立ち上げスタッフほか。2001年から2023年まで天神橋筋商店街で居酒屋を経営。現在は電動TUKTUK販売会社イーモータースの代表。
◇鹿島 我<small>(かしま・が)</small>・編
定価:2,200(税込)

板チョコの日

防災100年えほんプロジェクト。阪神・淡路大震災から30年。今、家族で世代を超えてわかちあう…。

甘いものが苦手なおとうさんなのに、1年に1日、チョコを食べる日があるんだ。どうしてなのかな?震災を忘れないために、家族にできることは?
◇豊平哲平・作/原案、たかおかみき・絵
定価:1,650(税込)

映画のロケ地を歩く ひょうご シネマの旅

映画評論家、フリーアナウンサーとして活躍中の著者が、兵庫県内で撮影された映画のロケ地を訪ねました。
映画を彩る兵庫県内の60カ所を、撮影エピソードなどと共にお届けします。こんな場所がこの映画に? 新しい兵庫の魅力が見つかります。
現地を訪ねて、映画の世界に浸るのもよし、今はない風景を求めてDVDを見直すのもよし。
神戸新聞の夕刊連載「兵庫舞台の名画」の単行本化。
◇津田なおみ・著
定価:2,200(税込)

シロチドリの島 淡路に生きる

古来より、浜辺に生息し、万葉歌にもうたわれた淡路島のシンボル・バード、シロチドリ。
身近な鳥なのに存在をあまり知られず、絶滅の危機にひんしている。
本書は、シロチドリの生態や生息数などを淡路島で調査し、保護活動に尽力する獣医師親子と、その活動に協力する人たちの、心温まる物語。
◇井上こみち・著
定価:1,760(税込)

D² Discovering and Designing VALUE 価値の創造を考える2023

2023年度の神戸大学V.Schoolサロンにおいて、学内外、教員、学生を問わず、「価値」について自由に考え、対話した記録。2021年から続く「価値の創造を考える」シリーズの2023年度版。

神戸大学V.Scool(バリュースクール)とは
「価値の創発及び設計に資する人材を育成するとともに、価値の創造に関わる研究を促進する全学横断組織」として、2020~2021年度の試行期間を経て、2022年4月に神戸大学に設置された。価値創造について追究する教育・研究を行っている。約50名の専任、協力、客員教授、約200名の学生(学部生・大学院生)がV.School生として登録している。


【目次より】
CHAPTER 1
 1_1 工場をひらく、オープンファクトリー
 1_2 新しい教育のかたち
CHAPTER 2 産業の可能性
 2_1 大学にフードコミュニティをつくろう
 2_2 コーヒーを学問する
 2_3 DX+で変わる桂浜水族館
 2_4 あなたとカーボンニュートラルの未来
CHAPTER 3 ひとの暮らし、生き方
 3_1 自由と創造を考える
 3_2 医学のプロと金融のプロが語る未来の社会
 3_3 神戸大学が目指すウェルビーイングとは
CHAPTER 4 価値を考える
 4_1 発明×商業化=イノベーション
 4_2 目に見える価値、見えない価値
◇神戸大学V.School・編
定価:2,860(税込)

音楽劇の変遷を探る 上演記録からみる言語と地域の横断的研究

演劇や音楽は作品の上演自体が記録として「残らない」ため、その実態を知る手がかりは限られる。古代ギリシア劇の復興を目的に16世紀末のフィレンツェで誕生し、こんにちなお世界各地で上演されているオペラもその一つだ。その誕生から、いつ・どこで・どのような形態で上演されてきたのか? オペラ上演は劇場という場で、台本作家、作曲家、興行師、演出家、指揮者、美術家、演奏者、ダンサー、技術者等の大人数が関わる一大イベントだ——上演形態やその内容、頻度を決定づける諸条件や要素は無数にあるだろう。本書は主に劇場の上演記録を用いながら、17〜20世紀のヨーロッパ音楽劇のいくつかのケースについて、上演傾向とその変遷を探る試みである。

【目次より】
■第一部 劇場とその運営方針
 第一章 上演を記録しようとする意志の長い不在 ―シエナ初のオペラ上演を中心に 辻昌宏
 第二章 グスタフ・マーラー 宮廷歌劇場監督の一年 ―ANNO収録の文書資料から 荒又雄介
 第三章 リストのオラトリオ《聖エリーザベトの伝説》にみる歌劇場の機会上演 岡本佳子

■第二部 レパートリーと上演傾向
 第四章 都市を横断するオペラ ―18世紀後半から19世紀初頭にかけてのドイツ諸都市におけるオペラ上演演目 大河内文恵
 第五章 私立マーモントフ・オペラの上演分析 ―上演数、チケット収益などから見出される受容傾向 神竹喜重子
 第六章 19世紀末から20世紀初頭の帝政ロシアにおけるヴァーグナー受容についての覚書 平野恵美子

■第三部 デジタルアーカイブの活用
 第七章 上演演目データの整理・分類における諸課題 ―18〜20世紀のオペラ公演を例に 岡本佳子、坂部裕美子、神竹喜重子、荒又雄介、辻昌宏、大河内文恵、平野恵美子、小石かつら
 第八章 日本におけるオペラ公演の演目選定の現状 坂部裕美子
 第九章 近年の音楽劇データベースの公開状況と活用 大矢未来、岡本佳子、大河内文恵、荒又雄介
◇岡本佳子・荒又雄介・神竹喜重子・編
定価:2,530(税込)

BanCul2025年春号(135号)

特集は「姫路から有馬へ 湯の山街道を行く」。播磨から京への最短ルートとされる山あいの街道で、姫路から有馬までを取り上げます。三木城下や淡河の宿場を通り、有馬までの概要を解説し、豊臣秀吉が播磨攻めの際に活用したエピソードや、三木の活性化に尽力する協議会の話、有馬温泉の魅力などを専門家が語ります。編集委員は街道を歩き、見どころを紹介します。
特集のほか、鄭義信さんのエッセイや、井上ミノルさんのイラストエッセイ「はるか昔のはりま旅」、池辺晋一郎さんにるエッセイなども。姫路市文化国際流財団発行。
◇バンカル編集室・編
定価:755(税込)

持続可能な社会へ向けた事業性評価の深化 信用金庫の実践と挑戦

サステナブル社会において地域企業が発展していくため、神戸大学と尼崎信用金庫は共同で、ESG要素に考慮したツールを作成し支援に取り組んできた。
本書では事業性を評価するツールを実際に活用した取引先企業の事例を紹介するとともに、地域金融による今後の企業支援のあり方を考える。

【目次から】
第Ⅰ部 中小企業の脱炭素化と金融機関の役割
第1章 中小企業の脱炭素化の実現への道(家森信善・尾島雅夫)
第2章 兵庫県の中小企業における脱炭素化への対応(尾島雅夫・阿向賢太郎・西尾修平)
第Ⅱ部 神戸大学・尼崎信用金庫共同研究成果発表シンポジウム
第3章 シンポジウム「ESG地域金融がつくる中小企業の耀く社会」 基調講演録
・中小企業にとってのESG地域金融(家森信善)
・地域金融機関におけるサステナブルファイナンス推進の現状と課題(亀井茉莉)
・尼崎信用金庫のESG要素を考慮した事業性評価・支援による地域ESG推進モデルの取り組み(田中直也)
第4章 評価シートを活用した実践事例報告
第5章 パネルディスカッション「ESG地域金融普及の課題」 
◇家森信善・編
定価:2,750(税込)
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