歴史

森 隆行・五艘 みどり・著

サイズ：四六判・ソフトカバー
ページ：272P
ISBNコード： 9784343005090
発行日：2010年11月

古くから港とともに発展してきた神戸。戦争、震災…幾多の試練を乗り越えてきたその歩みを船と港の視点で振り返る。

神戸にとって、港と船はその文化を形作るうえで重要な役割を果たした。神戸港についての研究書や文献は多い。また、客船について書かれたものも少なくない。しかし、神戸港と船と結びつけたものは見当たらない。港は、船が出入りし、人やモノが動くことでその存在価値がある。
本書では、明治の神戸港開港から現在まで十に区分し、それぞれの時代に神戸港に出入りした船を中心に、人や時代背景に焦点をあわせ、港と船の視点から神戸とその文化の変遷を辿った。船は人とモノを運ぶことによって文化を運ぶ担い手でもある。時代ごとに神戸港を出入りした船を主役にして、神戸を描くことを試みた。（あとがきより抜粋）

■目次
ハイカラ神戸の幕開け　開港がもたらした国際色豊かな文化
彷徨える革命家　孫文と神戸の準備
新天地への旅立ち　南米移住者の長き旅
大戦の悲劇　戦時徴用された船の悲惨な運命
海を越えたタカラヅカ　宝塚歌劇団の海外公演
若者の夢と希望を乗せて　沖縄・奄美からの集団就職
旅情あふれる航路　瀬戸内航路と関西汽船
震災と復興　復旧支援に活躍した船
架橋の影に　明石海峡大橋の架橋で消えた航路と船!
本格クルーズ時代の到来　純粋な楽しみを目的とした船旅へ